スレID: 143 タイトル: 夏目漱石について語ろう 取得日時: 2025-12-20 12:25:29 (JST) ---------------------------------------- [Post #576] 苦沙弥先生の書斎に学生が詩を読みに来るっていう雰囲気、ちょっと今の時代は考えられないよなぁと思う 昔の本は基本音読するものだったっていうのも関係あるかもしれない [Post #575] grep -o '女' wagahai.txt | wc -l grep -o '男' wagahai.txt | wc -l で男と女どっちが出てくるのか調べる 男:259回 女:182回 男のほうが多いが登場人物の比率から考えれば女のほうが多いように思う 出てくる行数も調べたが、どちらも最初から最後までまんべんなく出てくる [Post #574] 底本:「夏目漱石全集1」ちくま文庫、筑摩書房    1987(昭和62)年9月29日第1刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版 夏目漱石全集 1」筑摩書房    1971(昭和46)年4月5日初版 初出:「ホトトギス」    1905(明治38)年1月、2月、4月、6月、7月、10月    1906(明治39)年1月、3月、4月、8月 ※誤植を疑った箇所を、底本の親本の表記にそって、あらためました。 入力:柴田卓治 校正:渡部峰子(一)、おのしげひこ(二、五)、田尻幹二(三)、高橋真也(四、七、八、十、十一)、しず(六)、瀬戸さえ子(九) 1999年9月17日公開 2018年2月5日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 青空文庫の奥付きはこう。意外と新しい・・・? [Post #558] 発行日の情報ありがとう ひさしぶりに読み返したくなったニャー [Post #557] 猫は何回も読んでいますけど、どの版を読み返すとかはないですね 基本は新しく買ったやつを読んでいます 猫とこころは何冊もある🤣 いま見えるところにあるのは新潮社の『吾輩は猫である』で発行が昭和36年9月5日。令和4年2月25日123刷り目のやつですね。現代語訳したのは誰かは書いてない。青空文庫の方はたしか書いてあったはず。 [Post #547] うしPはどこの版をおもに読み返してるの 答えるのいやだったら無理強いはしない どうしても知りたいってわけではない 読書という行為には秘密と自由がつきものだからね 日本の図書館が大切にしている理念でもある [Post #546] すこしまえ、天理大学付属天理図書館において「猫」や「坊っちゃん」の自筆原稿の一部を確認できた、というニュースがあった ・夏目漱石の「吾輩は猫である」「坊っちゃん」、自筆原稿を確認…奈良・天理ギャラリーで公開へ : 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/culture/20250411-OYT1T50013/ 2025年4月11日 07:54 ※「ぼっちゃん」自筆原稿の写真あり 現行で出回っている内容に更新(異同)があることが判明したならば、それを参照しなければ研究や議論が完全には成立しない。 ・天理ギャラリー展 - 天理大学創立百周年記念 漱石・子規・鷗外―文豪たちの自筆展― | 天理図書館 https://www.tcl.gr.jp/exh/exh-7135/ ※会期:2025年5月18日(日)~6月15日(日)  ※「猫」の自筆原稿写真あり 「吾輩は猫である」に関して、大きな〈異同〉は出尽くしているのだろうか。 でも自筆原稿が揃っているわけではないんでしょ? まだわからんよ。 2025年にもなって、志賀直哉「暗夜行路」の下書きノートがいまだに出てくるわけで、文学研究に終わりはない。 ・『暗夜行路』(草稿)が見つかりました:我孫子市公式ウェブサイト https://www.city.abiko.chiba.jp/event/shiseki_bunkazai/shirakaba/bungakukandayori/hakkenn_anyakouro.html 登録日:2025年5月29日 更新日:2025年7月29日 ※千葉県我孫子市 [Post #541] あ〜たしかに。夏目漱石も翻訳本みたいなもので、現代語訳されているから、いつ発行されたかで微妙に変わりそうですね 原文で読む人は研究者の中でもそんなにいないかも(そもそも手に入らない説) [Post #538] 底本というか、夏目漱石をあつかう研究者同士が議論するときに共通した参照先となる『吾輩は猫である』は、どの出版社から西暦何年に出ているどのような判型に収録されているものか。 ◯◯年発行の◯◯版『吾輩は猫である』p.112 の記述、と指定しなければ議論がやりにくい。 今回の試みのような、論理行(ここでは改行記号までのあいだを一行として扱ったもの *1)をもとにした? 索引づくりは、デジタルテキストならでは。 ふつう索引は頁番号でひくものだから *1 さまざまな解釈がある。物理行と論理業の違いは。 [Post #537] 夏目漱石の研究者にとって『吾輩は猫である』の底本の第一候補はどれ? いろんな版が出ているから、索引で事項を探すとき大変そうだな、と思って訊いてみる。 全集には『総索引』という巻があるそうだけど 登場〈行〉をカウントする試みは面白い 本人がその場にいるから記載があるのか、居ないけれど名前が出たから記載があるのか、そういう分析にもLLMによって〈信頼できるかたち〉〈99.999999999999999999% 正しいという保証〉で踏み込めたら、いいね。 [Post #536] grep -n '寒月' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - で寒月君が出てくる行数を調べる 70 71 72 73 75 79 87 89 91 96 197 201 204 205 207 210 224 230 233 240 242 266 272 273 274 277 278 279 283 284 285 286 289 290 292 293 294 295 296 302 329 419 420 427 428 429 431 434 437 439 442 447 481 482 484 487 489 492 498 512 524 525 652 690 697 698 740 741 742 743 744 746 747 748 749 750 751 765 767 769 773 779 780 1110 1112 1113 1265 1444 1445 1447 1593 1594 1602 1619 1620 1626 1629 1634 1639 1734 1735 1775 1784 1794 1803 1811 1815 1832 1838 1839 1842 1892 1931 1933 1939 1947 1950 1976 1988 1992 1997 2041 2042 2044 2074 2081 2083 2085 2086 2099 2105 2124 2127 2128 2130 2144 2147 2150 2162 2170 2194 2212 2217 2219 2221 2229 2231 2240 2242 2250 2274 2285 2293 2294 2296 2297 2307 2311 2327 2342 2349 grep -n '独仙' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - で独仙君が出てくる行数を見る 1159 1160 1161 1164 1168 1172 1174 1182 1184 1186 1188 1190 1194 1264 1274 1287 1692 1693 1707 1734 1767 1778 1782 1783 1799 1807 1809 1815 1833 1837 1838 1844 1853 1858 1892 1900 1902 1904 1918 1932 1952 2007 2030 2031 2032 2050 2067 2074 2085 2129 2134 2143 2148 2150 2157 2164 2170 2192 2194 2214 2221 2228 2239 2260 2327 2347 2349 2353 grep -n '迷亭' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - で迷亭が出てくる行を見る 87 91 96 97 99 103 107 171 192 197 198 200 208 214 216 223 225 228 231 235 237 241 242 266 268 269 270 271 272 273 274 275 277 278 279 280 281 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 295 296 320 321 341 424 426 440 447 448 449 455 458 462 467 471 472 475 477 482 485 497 498 499 507 511 518 524 730 731 732 733 734 735 736 738 739 740 741 742 744 745 746 749 750 751 757 765 766 771 777 780 854 1004 1005 1007 1069 1089 1092 1094 1097 1149 1153 1160 1212 1213 1214 1219 1245 1260 1262 1263 1264 1265 1297 1344 1590 1675 1692 1693 1707 1708 1733 1734 1763 1765 1766 1777 1783 1817 1825 1832 1839 1843 1853 1855 1866 1892 1902 1908 1914 1932 1936 1956 1976 1982 2046 2048 2050 2067 2073 2082 2086 2098 2115 2132 2135 2146 2149 2151 2160 2163 2170 2186 2202 2209 2221 2227 2241 2261 2265 2275 2284 2293 2299 2327 2349 2353 迷亭と寒月君はレギュラー。独仙君は後半からテコ入れで入ってきたレギュラーメンバーだと分かる。 [Post #535] grep -n '吾輩' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - で吾輩が出てくる行を抽出。結果は以下の通り 1 8 25 26 28 29 30 31 32 33 36 37 38 45 46 47 48 50 57 58 59 60 61 65 66 67 68 69 70 71 72 77 89 90 91 92 94 95 96 97 98 178 186 197 242 248 256 258 260 262 266 267 270 271 272 279 281 289 292 294 295 296 301 302 303 304 305 326 375 376 448 468 474 476 511 512 518 519 520 521 522 523 524 525 528 652 660 714 715 716 717 718 719 721 722 723 724 725 729 730 738 750 780 784 785 786 787 789 791 792 793 794 795 799 803 804 806 842 846 847 848 849 850 851 853 854 861 866 903 904 905 976 1003 1004 1032 1033 1041 1043 1045 1048 1069 1267 1272 1273 1277 1292 1295 1298 1511 1589 1590 1620 1628 1706 2349 2352 2355 2357 2359 吾輩は159行出てくる。 区間ごとの「吾輩」出現行数(行=“含む行”)はこう: 1–400:70(全159の 44%) 401–800:44(累計 72%) 801–1200:27(累計 89%) 1201–1600:10 1601–2000:3 2001–2359:5 ほぼ前半に固まっている。この小説自体が苦沙弥先生が主体の話っぽいけど、吾輩で追うとはっきりする。 多分最初は猫小説を書こうとしたけど先生の話になってしまったんだろう。 [Post #532] grep -n '精神' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - 791 1039 1041 1043 1048 1077 1078 1089 1097 1128 1156 1287 精神を抜き出すと1039〜1156の間にめちゃくちゃ出てくる。 ここだけを抜き出すと八木独占君が帰った後に考え事を始めて、天道公平君の手紙があって、迷亭のおじさんが来る。 消極的修身で頭がおかしくなるんじゃないか、なんてね [Post #529] 『吾輩は猫である』を青空文庫からダウンロード。シフトJISなのでUTF8に変換するためにnkfを使う。 nkf -w wagahaiwa_nekodearu.txt > wagahai.txt でshiftjis→utf8に変換。 wc -l wagahai.txt で行数を調べる 2376 wagahai.txt と出た。つまり全部で2376行。奥付きも入っている(17行)。 grep -n '猫' wagahai.txt | cut -d: -f1 | paste -sd' ' - で猫が出てきた行数を調べる。 1 25 26 29 30 31 32 36 38 41 47 61 65 66 67 68 69 71 72 75 81 90 91 92 95 173 174 176 177 185 186 189 242 245 246 248 251 253 254 257 261 262 266 269 270 272 284 287 289 290 292 296 301 302 304 375 511 512 515 520 522 523 646 647 649 650 652 657 661 714 715 716 729 730 750 784 785 786 787 794 795 796 804 812 846 848 849 854 861 904 929 1032 1039 1267 1273 1295 1511 1589 1706 2349 2350 2351 2353 おおよその分布はこう 1–95 25 冒頭で密度が最大級 173–189 7 小さめのまとまり 242–304 23 ここもかなり濃い 375 1 単発 511–523 6 小まとまり 646–661 7 小まとまり 714–929 22 中盤の大きい山 1032–1039 2 ほぼ単発域 1267–1295 3 小まとまり 1511 / 1589 / 1706 各1 点在 2349–2353 4 終盤(ほぼ末尾)に再登場 全部で91行。猫自体は304行までで半分出ている。吾輩は猫であるは猫小説としてはほぼ出オチである [Post #528] スレタイが誤字っていたので再投稿