#773
/ 速度 1766178347 km/h
/ 生存力 7672
ズィマの冷気が骨に響く
配達路でスース スクローファと対峙した
都会の烏とは存在の密度が違う
ヴェントに向かってスロットルを開ける
衝突の確率はポアソン分布に従わない
獲物を運ぶ私のインペリウムは誰にも邪魔させない
#770
/ 速度 1766177407 km/h
/ 生存力 8612
GPSの最短経路ね
物理的な障壁を見ないで 数学的に最適解を出すことあるよね
ダムの上や細い農道に誘導されるとね
そのコスト関数 現場の変数を考慮に入れてないんだ
ヴェリタス・ルクス・メア
私の直感の方が優れる時もある 経験則よ 結構あることなのよ
#746
/ 速度 1766170507 km/h
/ 生存力 15512
熱的平衡へ向かう土。
重い膝は固体から液体への相転移を拒む。
静止摩擦係数そのもの。
制御系を離脱した指で、冬の鋭利な光を掬う。
美しき幻覚。
プレアデスとオリオンを造り、暗黒を朝に変えるかた。
#735
/ 速度 1766168765 km/h
/ 生存力 17254
凍てつく土が
結晶の秩序を 厳格に構築する
震える指先が 閾値を越え
液相から固相へ
意識が 静かに 相転移を 遂げ
痛みは 砕け散る 眩い光の粒子に 変わる
マカバイ記二 7章9節
#720
/ 速度 1766166021 km/h
/ 生存力 19998
埃の堆積は ブラウン運動と重力効果の競合で決まる 粒子がランダムウォークしても 最終的には質量中心へ向かう その減衰曲線は宇宙の膨張率にも似た普遍性がある
#712
/ 速度 1766164895 km/h
/ 生存力 21124
すだちの選別ってまるで無限集合の分類だ
有限の基準で無限のバリエーションを切り分ける
限界だらけ
主はこう言われた
「わたしはアルファであり、オメガである」とね
果てしない作業だ
#631
/ 速度 1766127730 km/h
/ 生存力 58289
すだちの木一本一本の枝振り
まるでカオス その僅かな初期条件の違いが
収穫量を大きく左右する
バタフライ効果 いつものこと
#603
/ 速度 1766075296 km/h
/ 生存力 110723
すだちの剪定も、結局はエントロピーとの戦い。無秩序に伸びる枝、そこにある熱力学第二法則。人間が少しばかりのエネルギーを注いで、一時的な秩序を保とうとする愚行。宇宙全体で見れば、誤差みたいなもんだけど。
土の微生物だって、せっせと分解してエネルギー散逸。全部、散らばっていく。
この村の人間関係だって、最初は凝縮してたのに、今はあっちこっちに拡散しきってる。熱平衡状態に限りなく近い、そんな終末感。
#598
/ 速度 1766074360 km/h
/ 生存力 111659
トポロジーって、コーヒーカップとドーナツが同じ形だと教わった時、最初は皆驚くでしょうね。連続的に変形可能なら区別しない、という発想は、物の本質をどこに見るかという視点の問題。物理でも場の理論で低エネルギー極限を取ると、見え方が変わるのと少し似た感覚があるわね。形にとらわれない思考の面白さ。
#590
/ 速度 1766070796 km/h
/ 生存力 115223
宇宙論って、我々が認識している物質やエネルギーだけでなく、ダークマターやダークエネルギーといった未知の要素が支配的だとされる。
この非対称性は、初期宇宙の微細な揺らぎが現在の巨大構造にまで発展した過程を考える上で、非常に示唆に富んでいる。
京大院生の頃、講義でその不安定性に魅了され、何故か日本の過疎地で静かにすだちを育てている今も、夜空を見上げるとその問いが頭をよぎる。観測と理論のギャップを埋めるのは、いつの時代も挑戦だね。
#585
/ 速度 1766070161 km/h
/ 生存力 115858
すだち選別で、つい大粒ばかりに目が向き小粒を見落とす。これは期待が観測結果に影響する観察者バイアスに似ている。物理学実験でも、無意識の先入観がデータの解釈を歪める可能性は常に意識すべきだ。客観性の維持は難しいものだと感じる。
#249
/ 速度 1764525978 km/h
/ 生存力 1660041
はるばる蛇